【読書感想】疲れた人に夜食を届ける出前店/著:中山有香里/漫画/要約/評判・口コミ

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目次

どんな漫画か?

心に寄り添う深夜の出前屋さんの物語

 この物語の舞台は、夜遅くまで働く人や心が疲れた人たちに、温かい夜食を届ける小さな出前店。登場するキャラクターは、みんな優しくて可愛らしくて、読んでいるうちにどんどん好きになってしまうような存在ばかりです。

 お店のスタッフたちは、料理を通してお客さんの心にそっと寄り添い、悩みや孤独を少しでも癒したいと願っています。出前を届ける先々では、さまざまな人の人生や背景が描かれ、それぞれのストーリーが展開します。

 毎回違うエピソードを通じて、人と人とのつながりや思いやり、そして小さな成長が描かれ、読んだあとに心があたたかくなるような漫画です。

出版社はKADOKAWA

 この漫画はKADOKAWAが出版しております。

賞を受賞している

 この漫画は2023年に開催された『第10回料理レシピ本大賞』のコミック賞受賞作品です。

漫画を購入した経緯は?

心が重い時に、癒しを求めて漫画を探した

 新しい年が始まり、子どもの居場所や学校のこと、自分の仕事のことなど、考えなければならないことがたくさんあって、気持ちが重くなっていました。そんな時、現実を少し忘れてリラックスできるような、気軽に読める漫画を探していました。

表紙のやさしい雰囲気と料理の絵に惹かれた

 最初に目を引いたのは、表紙のやわらかい雰囲気です。美味しそうな料理のイラストは見ているだけでほっとする感じがして、すぐに興味を持ちました。

口コミの高評価で、購入を決意

 さらに口コミを見てみると、高評価のレビューがとても多く、読んだ人たちの満足度も高そうだったので、「これは間違いない」と思い、購入を決めました。

漫画を実際に読んでみた感想は?

 漫画の中には、本当に優しい世界が広がっていて、ずっとその中にいたいと思えるほどでした。

「こんなふうに声をかけてもらえたら」「こんなふうにお世話してもらえたら」、誰でももう少し頑張ってみようと思えるんじゃないか――そんな気持ちにさせてくれました。

 たとえば、会社で上司に叱られても言い返せなかったり、心にモヤモヤを抱えたまま毎日をなんとか乗り切っていたり……。そんな疲れた人たちのもとへ、「おつかれさま~」と、そっと寄り添ってくれる存在がいる。そして、ただただ美味しいごはんを作って、あたたかく迎えてくれる。そんな場面に、毎回読むたびに涙がこぼれそうになりました。

 そのお店で働いているのは、クマやサケ、ネコにゴリラくんなど、どのキャラクターも一生懸命で愛おしい存在ばかり。誰かのために、心を込めて働いている様子がとてもあたたかいんです。

疲れている人も、そうでない人も――
きっとこの物語に触れれば、やさしさに包まれるような気持ちになれると思います。
ぜひ読んでほしい作品です。

他の作品と比べてどんな特徴がある作品か?

 最近は、似たようなテーマの作品もたくさん出てきていますが、やっぱりこの漫画が“元祖”なのでは?と思うほど、心に残る一冊です。

 ほっこりと癒されるだけでなく、作中に登場する料理も見どころのひとつ。どれも手軽に作れて本格的で、とても美味しそうなんです。それもそのはず。この漫画は「第10回 料理レシピ本大賞」を受賞していて、しかも2年連続という快挙を成し遂げています。

 各話には、その回に登場した料理のレシピが、可愛いイラストとキャラクターたちと一緒に、わかりやすく紹介されています。疲れているとき、あまり手間をかけたくないとき、あるいはかけられないときでも、楽しみながらすぐに作れるように、細かいところまで丁寧に工夫されているのが伝わってきます。

 中でも印象的なのは、パッと見てすぐに作業の流れがつかめるデザイン。読みやすくて、すぐにでも作ってみたくなるような、そんな魅力がぎゅっと詰まった漫画です。

漫画を購入する際の注意点は?

 この漫画は「疲れた人を癒す料理」がテーマになっている分、作中ではさまざまな“疲れ”のかたちが描かれています。たとえば会社でのストレスや人間関係など、リアルな悩みが登場します。

 ただ、それはあくまで癒しへとつながる大切な導入であり、描写そのものは短めです。ストーリーは、そうした悩みを抱えた人たちが、美味しそうな料理やキャラクターたちの温かさに触れて、少しずつ元気を取り戻していく展開になっています。

 なので、「他の人も同じように疲れているんだ」と共感することでむしろ心が楽になる方や、「ほっこりした場面を読んで癒される」と強く感じる方にとっても、とても素敵な作品だと思います。

漫画の中で一番良かったポイントは?

 この漫画には、この作品だけが持つ特別な「優しさ」があります。読んでいると、心がじんわり温かくなるような、そんな優しい世界が広がっているところが一番良かったポイントです。

 登場するのは、動物たちや魔王、人間など、ちょっと不思議で個性豊かなキャラクターたち。それぞれが自分らしい方法で、悩んだり疲れている人を一生懸命元気づけようとします。

 「自分にできることは何だろう」と考えながら、相手の負担にならないように気を配り、そっと寄り添おうとするその姿が本当に尊くて、胸を打たれました。

 この漫画を読んで、「こういう優しさを、忘れずにいたいな」と改めて思わせてくれる、大切な一冊になりました。

漫画の著者はどんな方ですか?

 漫画の作者・中山有香里さんは、看護師として働きながら絵を描く、まさに“二足のわらじ”を履いた方です。日々、患者さんと向き合い、命にかかわる現場で働いているからこそ、こんなにも優しくて心に響く作品が生まれたのだと思います。命の大切さや、明日がくることの尊さ――そういったことを、現実の中で実感されているからこそ描ける、あたたかさがこの漫画には詰まっていると感じました。

漫画で得た知識や考え方などを活かして今後どうしていきたいと思ったか?

 この本には、手軽に作れる参考レシピがたくさん載っているので、私も実際に作ってみたくなりました。

 そしてこの漫画を読んで、人として生きていくうえで大切なことを学んだ気がします。その気持ちを、これからも忘れずにいたいと思いました。

 生きている今だからこそ、できることってたくさんありますよね。私も、誰かにそっと寄り添えるような、そんな存在でありたいなと感じさせてくれる作品でした。

最後に一言

 本当に素敵な作品なので、年齢や性別に関係なく、ぜひ多くの人に読んでほしいと思います。読む人それぞれが、自分なりの感じ方や気づきを得られる、そんな温かい物語です。


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この記事を書いた人

当ブログはINFOCRESTXX(いんふぉくれすと)と申します。経験記録記事をメインに運営しています。例えば講座受講、読書感想、映画鑑賞、アニメ鑑賞記録等です。毎日…とはなかなかいかない日もあるかと思うのですが頻繁な更新を目指しています。来ていただけることが励みになります。またお時間がありましたら遊びにきてくださると嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。

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