「海が好きだった父を、お墓ではなく海に還してあげたい」
そう考えても、散骨は法律的に問題ないのか、費用はどれくらいかかるのかがわからず、なかなか決められないのではないでしょうか。
海洋記念葬シーセレモニー
は、自社所有の小型クルーザーを貸し切って、家族だけで海洋散骨ができるサービスです。
この記事では、シーセレモニー
の特徴や口コミ、プランごとの料金と粉骨の費用、申し込みから散骨証明書が届くまでの流れを紹介します。
海洋記念葬シーセレモニーとは?運営会社と海洋散骨の基本
シーセレモニー
は、東京都港区の株式会社SEA STORY
が運営する海洋散骨のサービスです。
もともと貸切クルーズで記念日を祝うサービスを運営していた会社で、2012年に初めての海洋散骨を行いました。散骨の日が遺族にとっての大切な記念日になるようにと、サービスを「海洋記念葬」と名付けています。
東京・横浜・湘南を中心に、全国の海と、ハワイ・グアム・バリ島などの海外でも散骨を受け付けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | 海洋記念葬シーセレモニー |
| 運営会社 | 株式会社SEA STORY |
| 所在地 | 東京都港区海岸3-18-21 ブライトイースト芝浦1F(ショールーム) |
| 設立 | 2009年4月 |
| 主なプラン | ファミリー散骨(貸切)・合同乗船散骨・代理散骨・リゾート散骨・ペット散骨・年忌法要クルーズなど |
| 登録・許可 | 東京都知事登録旅行業第2-6879号、旅客不定期航路事業の許可 |
| 所属団体 | 全国海洋散骨船協会(理事監査役)、日本海洋散骨協会(東日本支部長)など |
| 申し込み | Webのお問い合わせフォームから(全国どこからでも申し込める) |
海洋散骨とはどんな供養の方法か
海洋散骨は、火葬したあとの遺骨を粉状に砕き、船で沖に出て海にまく供養の方法です。
お墓を建てたり、お墓を継ぐ人を決めたりする必要がないため、「自然に還りたい」という本人の希望をかなえたい人や、墓じまいを考えている人に選ばれています。
遺骨を全部まく必要はなく、一部をミニ骨壺やペンダントに入れて自宅で手元供養する人も多くいます。
散骨は法律で禁止されていない|厚生労働省のガイドラインの考え方
日本には、散骨を直接定めた法律はありません。
これまでは「葬送のための祭祀として、節度をもって行われる限り違法ではない」という考え方のもとで散骨が行われてきました。
そのうえで、2021年3月には厚生労働省が「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」を公表し、事業者が守るべきことが次のように示されています。
- 遺骨は、形がわからないように粉状に砕く
- 海の場合は、海岸から一定の距離以上離れた海域で行う
- 地域の住民や漁業者などの関係者に配慮する
- プラスチックやビニールなど、自然環境に悪い影響のあるものを海に投げ込まない
- 契約は文書で行い、散骨のあとに散骨証明書を渡す
- ライフジャケットなどの安全装具をそろえ、参列者の安全に配慮する
シーセレモニー
は、このガイドラインを守ったうえで、遺族の気持ちにも配慮した散骨を行うと公式サイトで案内しています。
散骨の考え方や流れを詳しく知りたい人は、シーセレモニー
の無料のオンラインセミナーに参加する方法もあります。
家族みんなで送る”乗船”海洋散骨【海洋記念葬 シーセレモニー】![]()
シーセレモニーだからこその強み|自社クルーザーの貸切で、家族みんなで見送れる
シーセレモニー
のいちばんの特徴は、クルーザーを1隻まるごと貸し切る「ファミリー散骨」が、船の定員までなら何人で乗っても同じ料金でできることです。
ここでは、ほかの散骨サービスと比べたときの特徴を5つ紹介します。
自社所有のクルーザーと自社の桟橋で、ゆとりのあるお別れができる
シーセレモニー
は、自社でクルーザーを持ち、東京では自社の桟橋「浜松町桟橋」から出航できます。
6名乗りの小型船から、船室のある中型船、大人数で乗れる大型船まで選べるので、集まる人数や季節に合わせて船を選べます。
貸切なので、故人の好きだった音楽を流したり、思い出の品を持ち込んだりすることもできます。
コンシェルジュが希望を聞きながらプランを決める
専門のコンシェルジュが、遺族の想いを聞きながら、散骨のプランや粉骨の有無などを一緒に決めていきます。
港区のショールームで対面の打ち合わせもでき、打ち合わせのときに遺骨を預けることもできます。
3つの保険に入っているので、乗船中も安心できる
株式会社SEA STORY
は、「船客保険・船体保険」「旅行業保険」「事業活動包括保険」の3つの保険に加入しています。
散骨の料金は、すべて保険料込みの金額です。
海洋散骨ディレクターなどの資格を持つスタッフがいる
業界団体が認定する海洋散骨ディレクター(5名)や、終活カウンセラー、グリーフケアアドバイザー、葬祭ディレクター1級のスタッフが在籍しています。
船の運航も、小型1級船舶免許を持つスタッフや航海士・機関士が担当しています。
海の環境に配慮した散骨
献花は包装を外して花びらにし、遺骨は水に溶ける紙袋に入れてから海に還します。
粉骨のときには、遺骨に含まれることがある六価クロムを還元剤で処理し、申込金の一部は海の環境を守る「海のはね募金」に寄付されています。
家族で乗船して見送ることで、散骨の日を故人をしのぶ記念日として残せる
散骨は、遺骨を海にまいて終わりではありません。
シーセレモニー
のファミリー散骨では、散骨のあとに花びらを海にまく献花、お酒を捧げる献酒、黙とうを行い、花びらが浮かぶ海の周りを船でゆっくり回りながら、最後のお別れの時間を過ごします。
| 比べる点 | お墓に納骨する場合 | シーセレモニー |
|---|---|---|
| お墓の準備 | 墓地や墓石を用意し、継ぐ人を決める | お墓は要らない |
| 見送る人 | 納骨式に参列する | 家族や親戚、友人が一緒に船に乗って見送る |
| その後のお参り | お墓にお参りする | 散骨証明書の緯度・経度をもとに、同じ海へお参りできる |
| 手元に残すもの | 遺骨はお墓に納める | 遺骨の一部を手元供養品に入れて残すこともできる |
散骨証明書には、散骨した日時と海域の緯度・経度が記録されるので、周忌法要の時期に年忌法要クルーズで同じ海を訪れることもできます。
公式サイトでは、散骨をきっかけに、毎年その時期に家族で集まって食事をするようになったという声も紹介されています。
「海を見るたびに故人を思い出せる」という新しいお参りのかたちを持てるのが、家族で見送る海洋散骨の良さです。
家族みんなで送る”乗船”海洋散骨【海洋記念葬 シーセレモニー】![]()
シーセレモニーの料金|ファミリー散骨・合同乗船散骨・代理散骨の違い
シーセレモニー
の主なプランは、貸切の「ファミリー散骨」、ほかの家族と同じ船に乗る「合同乗船散骨」、スタッフに任せる「代理散骨」の3つです(2026年10月時点・税込)。
| プラン | 料金(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| ファミリー散骨プラン(貸切) | 154,000円〜 | クルーザーを1隻貸し切る。定員まで何人乗っても同じ料金 |
| 合同乗船散骨プラン | 176,000円 | 中・大型船に複数の家族が乗り、1組ずつ散骨。2名まで乗船でき、1名追加ごとに11,000円 |
| 代理散骨プラン | 55,000円〜 | スタッフが代わりに散骨する。乗船はできない |
どのプランでも、海洋散骨には粉骨が必要で、粉骨の費用(33,000円)は別にかかります。
ファミリー散骨(東京エリア)の船ごとの料金
ファミリー散骨は、選ぶ船によって料金と定員が変わります。東京エリアの主な船は次のとおりです。
| 船 | 料金(税込) | 定員 | 土日祝の追加料金 |
|---|---|---|---|
| アニー号 | 165,000円 | 6名(貸切) | +33,000円 |
| リリー号 | 176,000円 | 6名(貸切・船室あり) | +33,000円 |
| シーストーリー号 | 187,000円 | 8名(貸切・船室あり) | +33,000円 |
| ミッドブルー号 | 297,000円 | 15名(貸切・船室あり) | +55,000円 |
所要時間は東京エリアで約90分、散骨するのは羽田空港沖などの海域です。
料金には、船のチャーター、散骨セレモニーの進行、献花用の花びら、献酒用の日本酒、乗船中の飲み物、写真のデータ、散骨証明書、桟橋の使用が含まれています。
合同乗船散骨の実施日
合同乗船散骨は、東京は毎月第3日曜日、横浜は毎月第2日曜日に、14時から16時の2時間で行われます(2組から実施)。
費用を抑えながら、大きな船でゆったり見送りたい人に向いています。
粉骨と遺骨の引き取りの費用
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 粉骨の基本料金 | 33,000円 |
| 遺骨の乾燥(湿っている場合) | +11,000円 |
| 立ち会い粉骨 | 22,000円 |
| 水溶性の紙袋への個包装 | 無料 |
| 出張での遺骨の引き取り(東京23区内) | 22,000円 |
| 出張での遺骨の引き取り(50km以内) | 27,500円 |
遺骨は、ショールームに持ち込むほか、ゆうパックで送ることもできます。お墓から取り出した遺骨など、湿り気がある場合は洗浄・乾燥が必要です。
予約とキャンセル料
船を1週間無料で押さえられる仮予約ができ、約款の提出後7日以内に料金の30%以上の手付金を払うと予約が成立します。
| キャンセルする時期 | キャンセル料 |
|---|---|
| 予約の成立〜乗船31日前 | クルーズ料金の10% |
| 乗船30日〜8日前 | 20% |
| 乗船7日〜4日前 | 30% |
| 乗船3日〜2日前 | 50% |
| 乗船の前日 | 80% |
| 乗船の当日 | 100% |
料金やプランの内容は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確かめてください。
シーセレモニーの口コミ・評判|良い口コミ・悪い口コミ
シーセレモニー
を利用した人の声を、公式サイトに掲載されているGoogleのクチコミから紹介します(感想は個人のものです)。
良い口コミ
要望に柔軟に対応して下さり、大変思い出に残る散骨になりました。シーセレモニーさんを選んで良かったです。
シーセレモニー公式サイト掲載のGoogleのクチコミ(S.Y様)より
希望にできるだけ合わせてくれる対応が、評価されています。
対応が早くて、柔軟性もあって、とても素晴らしいサービスでした。
シーセレモニー公式サイト掲載のGoogleのクチコミ(N.Y様)より
問い合わせから当日までのやり取りの早さも、安心できる点です。
悪い口コミ
当日は天気がよかったうえに、スタッフの皆様の対応も素晴らしく、良い会になりました。船は小型船だった為揺れることもありましたが、だれも船酔いすることもなく、船着場に戻ることができました。
シーセレモニー公式サイト掲載のGoogleのクチコミ(A.T様)より
全体としては満足の声ですが、小型船は揺れることがあるという点には触れられています。
ほかにも、海洋散骨を考えるときには、次のような不安がよく出てきます。
- 船酔いしないか心配
- 当日が雨や強い風だったらどうなるのか
- 貸切にすると費用が高くなりそう
- 散骨の手続きや法律がよくわからない
どれも、船やプランの選び方で対策できるものなので、次の章で答えます。
「船が揺れて酔わないか心配」「当日が雨だったら」と感じる場合も、船室のある船選びと無料の日程変更で解決できる
「船が揺れて酔わないか心配」→船室のある中型以上の船を選ぶ
揺れが心配なら、船室があり、大きめの中型以上のクルーザーを選ぶと安心です。
公式サイトでは、前日にしっかり睡眠をとり、軽く食事をしてから乗船することもすすめられています。
年忌法要クルーズの会食は、波がほとんどないお台場海浜公園の前に停泊して行われます。
「当日が雨だったら」→小型船は雨の日の日程変更が無料
小型クルーザーは、雨の日は無料で日程を変更できます(小雨なら出航することもできます)。
中型以上のクルーザーは船室があるので、雨でも出航できます。風や波が高く、船長が危険と判断した場合は、順延の日を相談して決めます。
冬は、暖房のある船室付きの中型以上の船がおすすめで、小型船の場合はヒーターとブランケットが用意されます。
「費用が高くなりそう」→人数が多いほど1人あたりの負担は軽くなる
ファミリー散骨は人数で料金が変わらないので、家族や親戚が多く乗るほど、1人あたりの負担は軽くなります。
乗船にこだわらなければ、55,000円からの代理散骨や、2名で176,000円の合同乗船散骨を選ぶこともできます。
「手続きや法律がよくわからない」→コンシェルジュに相談しながら進められる
散骨の打ち合わせでは、火葬許可証(または埋葬許可証)を確認します。
お墓に納めてある遺骨を散骨する場合は、役所や霊園に改葬許可証が必要かどうかを問い合わせます。わからないことは、コンシェルジュに相談しながら進められます。
シーセレモニーの申し込みから散骨証明書が届くまでの流れ
ファミリー散骨の一般的な流れは次のとおりです。
公式サイトのお問い合わせ・お申し込みフォームに、希望のプランや散骨エリア、遺骨の有無などを入力して送ります。
プランの内容や船、粉骨の有無を決めます。港区のショールームで対面の打ち合わせもでき、火葬許可証か埋葬許可証を確認します。
遺骨を2mm以下の粉末にして、水に溶ける紙袋に入れます。粉骨には7〜10日ほどかかるので、散骨日の10日前までを目安に遺骨を預けます。
当日は喪服ではなく、肌の露出をおさえた普段着で集まります。散骨する海域までは、おおむね30分ほどで着きます。
代表の方から順番に遺骨を海に還し、花びらとお酒を捧げて黙とうします。その後、海域を周回して最後のお別れをします。
後日、散骨した日時と緯度・経度を記録した散骨証明書が郵送されます。証書ファイルか写真立てを選べます。
お墓の遺骨を取り出して散骨する場合は、墓じまいもあわせて考えることになります。墓じまいの費用や流れは、こちらの記事も参考になります。

シーセレモニーが向いている人
- 海が好きだった故人を、海に還してあげたい人
- お墓を持たずに供養したい人、墓じまいを考えている人
- 家族や親戚みんなで船に乗って見送りたい人
- 東京・横浜・湘南の海で散骨したい人
- 海外のリゾートの海で散骨したい人
反対に、親族の中に散骨に反対している人がいる場合は、申し込む前によく話し合っておくことが大切です。
散骨の時期に決まりはないので、四十九日のあとや、数年たってからなど、家族が納得できるタイミングで考えてください。
まとめ|家族で海へ見送りたいなら、シーセレモニーにまずは相談してみよう
海洋記念葬シーセレモニー
は、自社のクルーザーで家族だけの海洋散骨ができるサービスです。
- 貸切のファミリー散骨は、定員まで何人乗っても同じ料金
- 料金は貸切が154,000円から、合同乗船散骨は176,000円、代理散骨は55,000円から(粉骨は別に33,000円)
- 厚生労働省のガイドラインを守った散骨で、3つの保険にも加入
- 散骨証明書の緯度・経度をもとに、同じ海へお参りできる
故人の希望をかなえる見送り方を考えているなら、まずはシーセレモニー
のフォームから、プランや船について相談してみてください。
家族みんなで送る”乗船”海洋散骨【海洋記念葬 シーセレモニー】![]()
シーセレモニーのよくある質問
- 散骨は違法になりませんか?
-
散骨を直接定めた法律はなく、節度をもって葬送として行えば問題ないと考えられています。2021年には厚生労働省が事業者向けのガイドラインを公表しています。
- 遺骨は全部散骨しないといけませんか?
-
全部まく必要はありません。一部をミニ骨壺やペンダントに入れて、手元供養する人も多くいます。
- 当日はどんな服装で行けばよいですか?
-
喪服は避け、肌の露出をおさえた普段着で行きます。船の上は揺れるので、ヒールのない履き慣れた靴がおすすめです。
- 子どもも一緒に乗れますか?
-
乗れます。3歳以上・小学生未満の子どもは2名で1名分、3歳未満は定員に数えません。
- 遺骨は散骨日の何日前までに渡せばよいですか?
-
粉骨に7〜10日ほどかかるので、散骨日の10日前までを目安に預けます。

