「メンバーが増えるたびに、取引先のサーバーにIPアドレスの許可を追加してもらうのが手間」
在宅勤務や外部スタッフとのチーム作業が増えると、こうした悩みを抱える担当者は多いのではないでしょうか。
グループ専用VPN
は、固定IPアドレスを1つ割り当てたVPNサーバーを1台まるごと専有し、チーム全員で同じ固定IPを使えるサービスです。
この記事では、3つのプランの違いや料金、無料体験から使い始めるまでの流れをまとめて解説します。
グループ専用VPNとは?固定IP付きVPNサーバーを1台専有できるサービスの基本情報
グループ専用VPN
は、1995年からインターネットサービスプロバイダー事業を続けている株式会社インターリンク
が提供する、チーム・法人向けの専用型VPNサービスです。
一般的なVPNサービスは、たくさんの利用者で1台のサーバーや同じIPアドレスを共有します。これに対してグループ専用VPN
は、お客様専用の固定IPアドレス(IPv4)が1つ付いたVPNサーバーを1台まるごと専有できるのが大きな違いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | グループ専用VPN |
| 運営会社 | 株式会社インターリンク |
| 固定IPアドレス | お客様専用のIPv4固定IPを1個 |
| アカウント数 | 標準10アカウント(10アカウント単位で追加可) |
| 1アカウントの同時接続 | 1台 |
| VPN接続国 | 日本 |
| 初期費用 | 無料 |
| 無料体験 | あり(サービス開始日から翌月末まで・最大2か月) |
VPNに接続した端末からのインターネット通信は、すべてこの固定IPを経由します。また、同じVPNに参加しているパソコンやサーバー同士で直接やりとりできるため、離れた場所にいるメンバーでも社内LANのようにファイルを共有できます。
なお、インターネット回線そのものを提供するサービスではないため、自宅や会社のネット環境は別に用意しておく必要があります。プロバイダーはどこを使っていても接続できます。
サービス全体の仕様は、固定IP付きVPNサーバーを1台丸ごと提供【グループ専用VPNサーバー】
で確認できます。
グループ専用VPNだからこそ得られる、ほかの固定IP VPNにはない強み
グループ専用VPN
の一番の強みは、1つの固定IPを最大200〜250アカウントで同時に共有でき、その管理をすべて自分たちのコントロールパネルで行えることです。
固定IPのVPNサービスには、1人に1つの固定IPを割り当てる個人向けのタイプもあります。ただ、チームで使う場合は人数分のIPが必要になり、接続先のサーバーにも全員分のIPを許可してもらわなければなりません。
グループ専用VPN
なら、接続先に許可してもらうIPは1つだけです。メンバーが増えてもアカウントを発行するだけで済み、取引先にIP追加をお願いする必要がなくなります。
他社では制限されがちな管理機能が標準でそろっています
| 機能 | できること |
|---|---|
| アカウント管理 | VPN接続用のアカウントを管理者が自分で発行・削除できる |
| IPアドレス制限 | VPNサーバーへ接続できるIPアドレスを許可・制限できる |
| セッション管理 | 各アカウントの接続状況を確認し、強制切断もできる |
| プロトコル管理 | PPTP・L2TP・OpenVPN・IKEv2のどれを使えるようにするか選べる |
| ログ管理 | VPNの接続ログを6か月分ダウンロードできる |
| プライベートIPの変更 | 社内ネットワークとIPが重ならないよう、割り当て範囲を変えられる |
入社や退職のたびにサポートへ連絡しなくても、管理者がその場でアカウントを止めたり、接続ログを確認したりできるので、内部監査やセキュリティのルールが厳しい会社でも運用しやすい作りです。
ブラウザの通信だけを固定IPにできる拡張機能(標準プラン)
標準プランでは、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeに専用の拡張機能を入れると、ブラウザの通信だけを固定IP経由に切り替えられます。管理画面など、特定のWebサービスだけ固定IPが必要な場合に、パソコン全体をVPNにつながずに済むのが便利です。
WireGuard版は切れにくく、自動で再接続する
WG・WG + NGNの2プランは、高い接続性と速さが特長の通信方式「WireGuard」を採用しています。大きなファイルを送っている途中で通信が途切れても自動で再接続し、それまでの転送データをできる限り保ったまま続きから送れるため、最初からやり直す手間を減らせます。
グループ専用VPN・WG・WG + NGNの3プランの違いと選び方
グループ専用VPN
には、通信方式や接続できるネットワークが違う3つのプランがあります。どれも固定IPを1つ割り当てたサーバーを1台専有する点は同じです。
| 項目 | 標準プラン | WG | WG + NGN |
|---|---|---|---|
| 月額料金(税込) | 5,500円 | 5,500円 | 8,800円 |
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 接続方式 | PPTP/L2TP/OpenVPN/IKEv2/ブラウザ拡張機能 | WireGuard | WireGuard |
| 対応OS | Windows・macOS・iOS・Android | 左記+Linux・FreeBSD | 左記+Linux・FreeBSD |
| 最大アカウント数 | 200 | 250 | 250 |
| ルーティング設定 | ― | ○(最大20件) | ○(最大20件) |
| NTT東西のNGNへの接続 | ― | ― | ○ |
迷ったら標準プランかWG
いろいろな端末や接続方式に対応させたい、ブラウザの通信だけ固定IPにしたい、という場合は標準プランが合っています。Linuxのサーバーもつなぎたい、接続が切れにくい方が良いという場合はWGが候補です。
WGでは、指定したIPアドレス宛ての通信だけをVPN経由にするルーティング設定ができます。たとえば会社のネットワークだけを登録しておけば、社内システムへの通信だけがVPNを通り、普段のネット閲覧はそのまま使えるため、VPNのオン・オフを切り替える手間がなくなります。
フレッツ回線のメンバーが多いならWG + NGN
WG + NGNは、VPNサーバーがインターネットに加えて、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ網(NGN)にもつながっているプランです。メンバーがフレッツ回線を使っていれば、通信がプロバイダーの回線を通らずNGNの中で完結するため、プロバイダー側の通信制限を受けにくく、大きなファイルの共有に向いています。
マイメニューからVPNへの接続をNGN内だけに絞り、インターネットからのアクセスを遮断する設定も選べます。フレッツ以外の回線からも通常どおり接続できるので、一部のメンバーが別の回線でも問題ありません。
フレッツ回線のプロバイダー選びも気になる場合は、同じ運営会社のフレッツ対応プロバイダーを紹介した記事も参考になります。

3プランの詳しい違いは、固定IP付きVPNサーバー | 標準10アカウント | 月額5,500円(税込)【グループ専用VPNサーバー】
から各プランのページで確認できます。
1つの固定IPをチームで共有することで、IP許可の手間と接続のストレスを減らせる
グループ専用VPN
を導入すると、日々の仕事の進め方がどう変わるのかを具体的に見てみましょう。
取引先へのIP追加のお願いがなくなる
クライアントのサーバーやクラウドの管理画面に「許可したIPからしか入れない」設定がある場合、メンバーが増えるたびにIPの追加をお願いするのは双方にとって負担です。チームで1つの固定IPを使えば、最初に1回許可してもらうだけで済み、新しいメンバーにはアカウントを渡すだけで同じ環境に入れます。
在宅・外出先からでも社内と同じように作業できる
自宅やコワーキングスペースからでも、VPNにつなげば会社のファイルサーバーやSSH・FTPでのサーバー接続を固定IPのまま使えます。Microsoft AzureやAWSなど、接続元IPで制限をかけたいクラウド環境の運用にも向いています。
離れたメンバー同士でファイルを直接やりとりできる
VPNに参加している端末同士は通信できるため、拠点が分かれていても同じLANにいるような感覚でファイルを共有できます。WG + NGNなら、フレッツ回線同士の大きなデータのやりとりもプロバイダーの混雑を気にせず進めやすくなります。
チームの作業環境を整えたい場合は、テレワークに最適!複数人で同時に同じ固定IPが利用できる【グループ専用VPNサーバー】
で活用事例を見てみるのがおすすめです。
グループ専用VPNの良い口コミ・悪い口コミで注目したいポイント
専用型の固定IP VPNは、使う人の目的がはっきりしているサービスです。グループ専用VPN
を検討するときに、評価されやすい点と気になりやすい点を整理しておきます。
評価されやすい点
- 1契約で10アカウントが付くので、1人あたりにすると月550円ほどで固定IPを使えます
- 接続先に許可するIPが1つで済み、メンバーの入れ替わりがあっても許可リストを触らなくて済みます
- アカウント発行・強制切断・ログの取得まで、管理者が自分で完結できます
- 初期費用・最低利用期間・違約金がなく、無料体験で試してから決められます
気になりやすい点
- 電話サポートがなく、問い合わせはサポートページが中心です
- 1アカウントで同時に接続できるのは1台なので、パソコンとスマホを同時につなぐなら2アカウント必要です
- VPNサーバーを経由する分、回線やサーバーの混み具合によって速度が落ちることがあります
気になる点はどれも、使い方を事前に知っておけば対処できるものです。次の章で、具体的な考え方を紹介します。
「電話で相談できないのが不安」「速度や台数が足りるか心配」と感じる場合も、最大2か月の無料体験と10アカウント単位の追加で解決できる
電話サポートがないのが不安な場合
運営会社は、料金をおさえるために電話窓口を置かず、自分で調べて解決できるサポートページを充実させる方針をとっています。グループ専用VPN
にはプランごとの設定マニュアルとよくある質問が用意されているので、無料体験の期間中に実際に設定してみて、サポートの使いやすさまで確かめるのがおすすめです。
速度が足りるか心配な場合
速度は、使っている回線やサーバーの混み具合によって変わります。大きなファイルをよく送るチームなら切れにくいWGを、メンバーの多くがフレッツ回線ならNGNの中で通信が完結するWG + NGNを選ぶと、速度面の不安を小さくできます。どのプランも無料体験があるので、普段の作業で試してから決められます。
アカウントの数が足りるか心配な場合
アカウントは10個単位・月単位で増やしたり減らしたりできます。繁忙期だけ一時的に増やし、落ち着いたら減らすといった使い方もできるので、最初から多めに契約しておく必要はありません。
なお、1人ずつ別々の固定IPが必要な場合は、同じ運営会社の個人向け固定IP VPNの方が合っています。

自分たちの使い方に合うかどうかは、最大2ヶ月無料体験できる!【グループ専用VPNサーバー】
の無料体験で確かめられます。
グループ専用VPNの料金と無料体験から使い始めるまでの流れ
料金は2026年10月時点の公式サイトの金額(税込)です。どのプランも初期費用は無料で、1契約に固定IP1個と10アカウントが付きます。
| プラン | 月額料金 | 追加アカウント | 最大アカウント数 |
|---|---|---|---|
| 標準プラン | 5,500円 | 10アカウントごとに月5,500円 | 200 |
| WG | 5,500円 | 10アカウントごとに月5,500円 | 250 |
| WG + NGN | 8,800円 | 10アカウントごとに月5,500円 | 250 |
支払い方法は、クレジットカード・NTT支払い(電話料金と合算)・口座振替の3つです。無料体験はサービス開始日から翌月末まで(最大2か月)で、期間中に退会すれば費用はかかりません。
- 無料体験で使えるのは標準の10アカウントまでです
- 申し込み時に追加アカウントを希望すると、無料体験は適用されません
- 追加アカウントは申し込み月から請求され、日割り計算はありません
申し込みから利用開始までの流れ
使いたいプランを選び、オンラインサインアップで申し込みます。
登録したメールアドレスに受付完了のメールが届きます。
クレジットカード払いなら追加の手続きは不要で、2営業日ほどで登録が終わります。NTT支払いは本人確認書類の提出があり、フォーム申請後3〜7営業日ほどかかります。口座振替は申請書の原本の郵送が必要です。
コントロールパネルでVPN接続用のアカウントを作り、パソコンやスマホに設定すれば固定IPでの通信が始まります。接続した端末には、必ずファイアウォールの設定もしておきましょう。
急ぎで使い始めたい場合は、クレジットカード払いを選ぶのが近道です。申し込みは【グループ専用VPNサーバー】
から進められます。
まとめ:チームで同じ固定IPを使うならグループ専用VPNを試してみよう
グループ専用VPN
は、固定IP付きのVPNサーバーを1台専有し、チーム全員で同じ固定IPを共有できるサービスです。
- 接続先に許可するIPは1つだけ。メンバーが増えてもアカウントを発行するだけで済みます
- アカウント発行・接続制限・ログ取得など、管理機能が標準でそろっています
- 標準プランとWGは月額5,500円、WG + NGNは月額8,800円。どれも10アカウント付きです
- 初期費用・違約金なしで、サービス開始日から翌月末まで無料で試せます
「メンバーごとのIP許可」や「在宅からの社内接続」に手間がかかっているなら、まずはグループ専用VPN
の無料体験で、自分たちの環境に合うか確かめてみてください。
よくある質問
- グループ専用VPNは個人でも契約できますか?
-
公式サイトでは、社員同士だけでなく友人同士のファイル共有にも向いていると案内されています。複数の端末で同じ固定IPを使いたい場合に役立ちます。
- 1つのアカウントを複数の端末で同時に使えますか?
-
1アカウントで同時に接続できるのは1台です。端末ごとにアカウントを用意してください。
- 海外からでも使えますか?
-
VPNの接続国は日本です。特定のサイトやサービスにアクセスできない国からの利用はサポートの対象外とされています。
- 3つのプランはどう選べばよいですか?
-
幅広い接続方式やブラウザ拡張機能を使いたいなら標準プラン、切れにくさを重視するならWG、フレッツ回線のメンバーが多いならWG + NGNが目安です。
- 無料体験が終わると自動で料金がかかりますか?
-
無料体験が終わると、そのまま有料の利用に切り替わります。続けない場合は、期間中にマイメニューから退会手続きをすれば費用はかかりません。

