「翻訳を仕事にしたいけれど、独学のままで通用するのか自信がない」
英語力はあるのに、何から始めれば翻訳の仕事につながるのか分からず、足踏みしていないでしょうか。
翻訳の学校選びでは、学んだあとに仕事の入口まで用意されているかどうかで、遠回りの度合いが大きく変わります。
この記事では、1975年創立の翻訳専門校フェロー・アカデミーについて、講座の種類と受講料、仕事につながるサポート、受講前に気になる点への答えを解説します。
フェロー・アカデミーとは?翻訳専門校の基本情報と運営会社
フェロー・アカデミーは、1975年に「日本翻訳技術協会」として創立し、翻訳の教育を続けてきた翻訳の専門校です。運営は株式会社アメリア・ネットワーク
で、本校は東京・市ヶ谷にあります。
扱う分野は、ビジネス文書やマニュアルなどの「実務翻訳」、書籍の「出版翻訳」、映画やドラマの字幕・吹替の「映像翻訳」の3つです。翻訳の3大分野をすべて同じ学校で学べるため、どの分野に進むか決まっていない段階から始められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 翻訳専門校 フェロー・アカデミー |
| 運営会社 | 株式会社アメリア・ネットワーク |
| 創立 | 1975年(前身の日本翻訳技術協会として) |
| 学べる分野 | 実務翻訳・出版翻訳・映像翻訳 |
| 受講形態 | ライブ配信・通学(リンギストコースのみ)・通信・録画配信 |
| 扱う言語 | 英語と日本語 |
| 入学金 | なし(受講料に教材費などを含む) |
同じ会社は、翻訳の求人や情報を届ける会員制の翻訳者ネットワーク「アメリア」も運営しています。フェロー・アカデミーで学んだ人が、そのまま仕事探しの場へ進みやすい形になっています。
翻訳者ネットワークのほうについては、別の記事で費用や入会方法を詳しくまとめています。

フェロー・アカデミーだからこその強み|学びと仕事の入口が同じ会社にある
学んだスキルを仕事につなげる仕組みが、学校の中に用意されていることが一番の強みです。
翻訳の勉強そのものは独学や他の講座でもできますが、未経験の人がつまずきやすいのは「勉強のあと、どうやって最初の仕事を得るか」です。ここに手厚いのが、この学校の特徴です。
併設の翻訳者ネットワークに年間1,000件以上の求人
公式サイトによると、併設の翻訳者ネットワークは翻訳会社・出版社・映像制作会社など600社以上が利用し、年間1,000件以上の求人が寄せられています(2026年10月時点の公式サイトの表記)。学習中から求人を見ておけば、どんなスキルが求められているかを早めにつかめます。
講師の推薦で経験者向けの求人にも応募できる
翻訳の求人は経験を求めるものが多く、未経験の人には応募の壁になりがちです。対象の講座では、プロの翻訳者である講師が「実際の仕事で通用するレベル」と認めた受講生を「クラウン会員」に推薦し、経験者向けの求人にも応募できるようにしています。
講師は全員が現役のプロの翻訳者
講師はそれぞれの分野で仕事をしている現役の翻訳者です。添削では訳文のクセや弱点を一人ずつ指摘してもらえるため、自分では気づきにくい直すべき点が分かります。
AI時代の仕事のやり方まで学べる
機械翻訳の訳文を直す「ポストエディット」の講座や、翻訳会社でよく使われる翻訳支援ツールの操作講習も用意されています。AIを使う現場の流れを知ったうえで、訳文の誤りに気づく力を磨けます。
フェロー・アカデミーの講座の種類と受講料|通信講座・ライブ配信・録画配信
フェロー・アカデミーの講座は、4つの受講形態と、3分野をまとめて学ぶ「総合コース」、分野を1つ選んで深める「専門コース」の組み合わせで選びます。
| 受講形態 | 学び方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ライブ配信 | オンラインのリアルタイム授業。録画のアーカイブ配信あり | 決まった曜日に授業を受け、その場で質問したい人 |
| 通学 | 教室での授業(リンギストコースのみ) | 対面でやり取りしながら学びたい人 |
| 通信 | テキストや動画で学び、課題を提出して講師の添削を受ける | 仕事の都合で時間が読めない人 |
| 録画配信 | 動画を配信期間中に何度でも視聴(添削なし) | まず知識を入れたい人 |
主な講座の受講料は次のとおりです(2026年10月時点・税込。開講時期により変わることがあります)。
| 講座 | 形態 | 期間 | 受講料 |
|---|---|---|---|
| 翻訳入門 | ライブ配信 | 約3か月・全12回 | 129,800円 |
| 実務基礎(実務翻訳コース初級) | ライブ配信 | 約3か月・全12回 | 132,000円 |
| ベーシック3コース(実務・出版・映像の基礎) | 通信 | 約6か月・全24回 | 385,000円(分割払い可) |
| リンギストコース | ライブ配信または通学 | 約1年 | 1,265,000円 |
入学金はなく、教材費や手続きの費用も受講料に含まれます。英語力の目安は、翻訳入門が英検2級またはTOEIC650点以上、ベーシック3コースがTOEIC750点以上または英検準1級程度です。
2027年1月開講のベーシック3コースは、11月7日までのコース説明会への参加か、11月14日までの学習カウンセリングの利用で、70,000円の割引クーポンがもらえます(クーポンの利用期限は2026年11月15日)。
1月開講の講座の申込締切は12月13日です。最新の日程は公式サイトで確認してください。
講座のラインナップや開講日はフェロー・アカデミーの公式サイトで確認できます。
通信講座で3分野の基礎を学ぶことで、仕事を続けながら翻訳者への土台を固められる
「ベーシック3コース」は、講義動画を見て毎週課題を提出し、講師の添削を受ける通信の総合コースです。動画は毎週金曜に配信され、倍速や分けての視聴もできます。
公式サイトでは、1週間あたり5時間ほどの学習時間を目安としています。平日の夜に少しずつ進めても、休日にまとめて取り組んでもかまいません。
3分野を一通り学ぶことで、どの分野が自分に合うかを実際に訳しながら確かめられます。修了すると専門コースの中級講座の受講条件を満たせるため、次の一歩も迷いにくくなります。
さらにこのコースの受講生は、翻訳者ネットワークの初年度年会費が無料になり、修了後の進路を専任スタッフに個別に相談できます。翻訳支援ツールの操作講習などの動画セミナーも、学習と並行して見られます。
リンギストコースとは?AI翻訳の品質を支える仕事を1年で目指すコース
2027年4月に始まる「リンギストコース」は、翻訳会社で翻訳の品質管理を担う「リンギスト」を目指す1年間のコースです。リンギストには、訳文のチェックや校正、AI翻訳の修正(ポストエディット)、案件の進行管理などの仕事が含まれます。
受講期間は2027年4月から2028年3月までで、ライブ配信か通学を選びます。受講生には翻訳会社のリンギスト職の求人紹介や、応募書類の作成・面接対策などの就職支援があります。
未経験から翻訳の仕事に入るなら、まず翻訳会社に勤めて現場で経験を積むのも1つの道です。英語力を活かして会社員として働きたい人は、このコースの説明会を候補に入れておくとよいでしょう。
リンギストコースの説明会の日程はフェロー・アカデミーの公式サイトに載っています。
フェロー・アカデミーの評判・口コミで挙がりやすい点
翻訳学校の口コミでは、添削の中身と、受講料に見合う仕事への道筋があるかがよく話題になります。公式に公開されている情報と照らし合わせながら、挙がりやすい点を整理します。
良い評判で挙がりやすい点
- 添削で自分の訳のクセが分かり、直し方まで具体的に指摘してもらえる
- 講師が現役の翻訳者なので、仕事の現場の話が聞ける
- 通信講座は質問の回数に制限がなく(一部講座を除く)、納得いくまで聞ける
- 学んだあとに求人を探せる場が同じ会社にあり、仕事までの流れが見えやすい
気になる評判で挙がりやすい点
- 総合コースやリンギストコースは受講料がまとまった金額になる
- 毎週の課題に時間がかかり、仕事との両立が大変に感じることがある
- ベーシック3コースの映像翻訳で使う字幕ソフトはWindows専用で、Macでは使えない
- 扱う言語は英語と日本語だけ
費用と時間の負担は、どの翻訳学校でも出てくる悩みです。次の章で、具体的な対策をまとめます。
「受講料が高い」「仕事と両立できるか不安」と感じる場合も、入門講座からの段階的な受講と動画学習で解決できる
「受講料が高い」と感じる場合
いきなり総合コースを選ばず、約3か月の「翻訳入門」(129,800円)や分野別の初級講座から始める方法があります。フェロー・アカデミーでは、入門と初級を通信で学び、中級からライブ配信に切り替えるなど、段階的に進める人も多いと案内されています。
受講料はクレジットカードの分割払い(3・5・6・10回)にも対応しています。講座に申し込むと支払額(税抜)の3%がポイントとして付き、次の講座に使えます。
「仕事と両立できるか不安」と感じる場合
ベーシック3コースは授業の時間に縛られない動画学習で、動画は受講期間の1か月後まで見られます。忙しい週は翌週に回すなど、ペースを調整できます。ライブ配信講座も録画が共有されるので、欠席した回を見直せます。
「AIで翻訳の仕事がなくなりそう」と感じる場合
公式のよくある質問では、AIの訳文をそのまま納品することはほぼできず、原文と訳文を照らし合わせて直す作業には翻訳者のスキルが必要だと説明しています。AIを使う現場が増えるほど、訳文の誤りに気づける力は必要とされます。
自分に合う講座が分からないときは、フェロー・アカデミーの無料の学習カウンセリングで、予算や生活に合わせたプランを相談できます。
フェロー・アカデミーの資料請求・無料説明会から受講までの流れ
公式サイトから学校ガイド(電子ブック)を請求できます。30秒でできる「最適コース診断」で、自分に合う学び方の目安もつかめます。
説明会はオンラインで参加でき、参加者には自宅で取り組める「受講レベル診断」がもらえます。学習カウンセリングは約30分で、オンラインか電話を選べます。
各講座のページの「お申込み」ボタンから申し込みます。はじめての人は新規会員登録を行います。
ペイジー(Pay-easy)での振込か、クレジットカード(支払額385,000円まで)を選びます。
受講料5万円超かつ期間2か月超の講座は契約書面が郵送されます。教材はデータや動画で案内され、開講日から学習が始まります。
受講料5万円超かつ期間2か月超の講座は、契約書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができます。それ以外の講座は入金後のキャンセルができないため、申し込みの前に講座の条件を確認しておきましょう。
説明会やカウンセリングの予約はフェロー・アカデミーの公式サイトから行えます。
まとめ|フェロー・アカデミーは翻訳を仕事にしたい人の最初の一歩に向いている
フェロー・アカデミーは、翻訳の3大分野をそろえ、現役の翻訳者が添削する翻訳専門校です。
学んだあとに求人を探せる場と、講師の推薦で応募の幅を広げる仕組みまで同じ会社にそろっているため、独学で行き詰まっている人にとって、仕事までの道筋を描きやすい学校です。
受講料や学習時間が気になる場合は、入門講座や通信講座から始め、説明会やカウンセリングで自分に合うプランを確かめてから決めると安心です。
まずはフェロー・アカデミーの資料や説明会で、どの講座から始めるのがよいかを確かめてみてください。
フェロー・アカデミーのよくある質問
- 英語力に自信がなくても受講できますか?
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英語に自信がない場合は「翻訳入門」から始めることがすすめられています。目安は英検2級またはTOEIC650点以上で、届かない場合も文法書を併用して補えると案内されています。
- 入学金や教材費はかかりますか?
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入学金はありません。受講料に手続き・教材費・講習費などが含まれ、別の費用はかかりません。
- 地方や海外からでも受講できますか?
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ライブ配信講座と通信講座は海外からも受講でき、海外手数料はかかりません。
- 英語以外の言語の講座はありますか?
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扱う言語は英語と日本語だけです。
- 申し込んだあとにキャンセルできますか?
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受講料5万円超かつ期間2か月超の講座は、契約書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができ、その後も中途解約ができます。それ以外の講座は入金後のキャンセルができません。






